アメリカでキャンピングカー(モーターホーム)を個人で直接レンタルする方法を知りたい方に向けた記事です。
せっかくアメリカに行くのだから、日本ではなかなか出来ない「キャンピングカーでの旅」に興味はありませんか?
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
キャンピングカーはアメリカでは「モーターホーム(Motor home)」または「RV(Recreational Vehicle)」と呼ばれています。
モーターホームの旅に興味はあるけど、具体的にどうすればいいのか分からない方が意外と多いのではないでしょうか?
もしくは、行きたいとは思っているけど費用が心配と躊躇している方もいるかも知れませんね。
それなら「旅行代理店を通さずに個人で簡単に最低限の費用でレンタルが出来る」と聞いたらどうですか?
ここでは個人が旅行代理店を通さずにアメリカで初めてモーターホームをレンタルするにあたっての手順、注意点を解説します。
直接レンタルすることで、自由度と納得感の高いモーターホームの旅を手軽に楽しむことが出来ます。
- モーターホームの旅の魅力をイメージできる
- モーターホームを個人で直接レンタルする方法と大体の予算がわかる
- モーターホームの旅の事前準備と注意点が理解できる
モーターホームの魅力
多くの人が憧れるモーターホームでの旅、その魅力は一体どこにあるのでしょうか。
自分だけの旅行スタイル
人とはちょっと違った形でアメリカの大自然を手軽に味わえること、
ツアーのように日程や時間等の制約を気にせず、ルートや宿泊場所も含めて全て自分で好きなように旅をデザインできること、
広大なアメリカ大陸を自分の力で走り抜けてる感を味わえること(充実感ハンパないです)、
モーターホームでの旅の魅力は大きいですよね。
モーターホームにはエアコン、ベッドのほか、ダイニング、キッチン、(水道、シンク、コンロ、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン)、シャワー、トイレ、TV、ソファもそろっていて、まさに「移動する家」。
アメリカは広いので、移動時間や距離もかなり長くなります。
好きな時に停車して休憩(トイレやお昼寝)や食事を取ることも可能。
特に小さなお子さんと一緒に旅行をする場合、長距離の移動は何かと不安がつきまといますが、モーターホームであればスケジュールは自分次第、そんな不安の大部分を解消してくれます。
また、モーターホームであれば、家族の一員であるペットと一緒に長期間の旅も実現可能ですよ!
レンタルモーターホーム会社のWebサイトで希望の車種を予約する
では、個人でモーターホームをレンタルするには具体的にどうすればいいのか、順を追って解説していきますね。
レンタルモーターホーム会社を探す
アメリカにはレンタルモーターホーム会社がたくさんあります。
なかには日本の旅行代理店と提携しており、日本語のWebサイトがある会社も。
日本からの観光客がモーターホームのレンタルを予約する場合、日本の旅行代理店を介して現地(アメリカ)のレンタルモーターホーム会社にレンタルを申し込む形が一般的なようです。
また、アメリカにおいても日系の旅行代理店を介してレンタルを申し込むことが可能。
日本語でのサポートのほか、様々なサービスが付帯していて安心ですが、一方でその対価としてレンタル価格は高くなります。
もちろん、このようなサービスは非常に有用であると思いますが、出来るだけ費用を抑えたいなら個人で直接レンタルすることも現実的な選択肢。
旅行代理店を通さず、レンタルモーターホーム会社に直接レンタルを申し込むと必要最小限の金額(モーターホームのレンタルフィー、自動車保険料、走行マイル代、各種キット代等)でレンタルが可能、
自分で料金をカスタマイズすることが出来ます!
最初は不安かもしれませんが、実際にやってみると思いのほか簡単でした。
尚、モーターホームのピックアップと返却はレンタルオフィスに直接出向く必要があるので、自宅またはホテルの近くにレンタルオフィスがある会社を選べばOK。
はっきり言って各社ともサービスや料金設定は似たりよったりです。
私はこれまで2回(2016年と2017年の夏)モーターホームで旅をしていますが、2回とも南カリフォルニアを中心に営業所数も多く、自宅から比較的近い場所にレンタルオフィスのあるEl Monte RV(エルモンテRV)という会社を利用しました。
1日当たりの走行マイル代が50~100マイル分無料になるプランや、AAAメンバーにはディスカウント(5~10%)があります。
El Monte RV(エルモンテRV)
RV Rental | El Monte RV (https://www.elmonterv.com/rv-rental/)
予約方法
予約方法は簡単です。
①Round Trip(往復)またはOne Way(片道/乗り捨て)を選択
②ピックアップ場所(One Wayの場合は返却場所も)を選択
③レンタル期間(ピックアップから返却まで)を選択し、Check Availabilityをクリック(次画面へ)
④レンタル可能な車種の中から希望の車種を選択し、Reserve nowをクリック(次画面へ)
⑤Mile Packagesを入力。
※走行マイル代の先払い。
アメリカでは日本とは異なり、レンタカーを借りるとガソリン代とは別に走った距離によって代金が発生するのが一般的。
だいたいの走行距離(Google Mapでルート検索)がわかっていれば、事前に支払ったほうが若干割安(仮に走行距離が計1,000マイルであれば、# of Mile Packages:10となります)。
返却時に清算も可能。
⑥Carbon Offset(排出ガス相殺にかかる費用の支払い)を選択
※選択しなくても予約はできます。
⑦クレジットカード情報、氏名、住所、メールアドレス、電話番号、クーポンコードを入力し、Terms and Conditionsに同意チェックを入れたらSubmit & Reserveをクリック
※予約金として$150がクレジットカードから引き落とされます。
これはキャンセルが発生した場合でも返金されませんので注意して下さい。
逆に言えば$150を払えば車両を確保できるので、繁忙期となるホリデーシーズ(特に学校が夏休みになる7-8月)にモーターホームでの旅を予定している場合は余裕を持って予約をしたほうがいいかも知れません。
※$150でキャンセルが可能なので、夏休みの予約はすぐに埋まってしまいます!
また、クーポンコードはWebサイト(https://www.elmonterv.com/rv-rental/rv-rental-deals/)を参照。
ViewボタンをクリックしてDiscount Code(50FREE、DOUBLE等)を入力。
予約確定後に追加で入力はできません。
予約完了後はEl Monteから予約完了のメールが送信されます。
お疲れ様でした!
尚、El Monteは日本にも代理店があり、代理店の日本語Webサイト(https://elmonterv-japan.com/)でも概要を確認することができます。
車種
車種は人数にもよりますが、私の場合、4人家族(大人2名と子供2名)でCABOVER STYLE C25 RVを1週間レンタルしましたが、サイズ、レイアウト共に丁度良かったです。
https://www.elmonterv.com/rv-rental/rv-details/cabover-style-c25-rv/
C22だと結構窮屈な印象で、レイアウトも4人で向かい合っての食事が出来ません。
金額も大きく変わりませんので、4人家族であればC22よりもC25を選ばれたほうがいいです。
費用
1週間(6泊7日)で走行距離1,500マイルの場合は、以下の金額($2,623.38)が車両レンタル代と走行マイル代になります。
Vehicle Price: | $1,933.00 |
Options/Fees Total: | $497.74 |
Sales Tax: | $192.64 |
Order Total: | $2,623.38 |
この他に自動車保険料、各種キット代(パーソナルキット、キッチンキット)を入れると$3,000程度になり、当日のピックアップ時に$150を引いた残金を支払います。
https://www.elmonterv.com/guide/rv-rental-information/housekeeping-kits/
さらに上記に加えてガソリン代、RVパーク代、国立公園等の入園料、食材費等を勘案すると、だいたい1週間で$4,000以上の出費は覚悟して下さい。
ちなみにモーターホームの燃費は悪く(デカいから)、走行距離にもよりますがほぼ毎日給油が必要になる場合があります。つまり、ガソリン代がかなりかかります。
旅のルートを決め、RVパークを予約する
モーターホームをレンタルしたら、次は具体的な旅のルートを決めます。
どんな旅をデザインするのか、ここが一番楽しいところですよね!
旅のルートを決める
モーターホームでの1時間あたりの移動距離は頑張って60マイル程度。
従い、1日の走行距離は300~400マイル程度(6~7時間)で計画をしたほうが無理がないと思います。
そうじゃないと昼間は移動ばかりで観光する時間が無くなってしまう可能性が高くなる。
また、モーターホームは背後が見えないので、慣れないうちは運転に神経を使うため予想以上に疲れます。
出来れば土地勘のない場所での夜間の長距離運転は避けたほうがベターです。
モーターホームでの旅はキャンプ場でのバーベキューも楽しいので、夕方は夕食の準備のために夏でも15~16時くらいにはキャンプ場に到着していたほうがいいですね。
日が落ちてからの夕食の準備は意外に大変。。
車中のキッチンでも食事の準備は可能ですが、やはりスペースが限られるので外で準備したほうがストレスが少ないですよ。
また、夕方遅くなるとRVパークの係員が帰宅してしまってチェックインの手続きが出来なくなることもあります。
その場合は受付ブースに張り紙がしてあり、自分のサイトの場所がわかるようになっていますが、設備の説明などがないので割と困りました(経験済み)。
また、気の向くままに運転してガイドブックには載っていない穴場を探してみたり、当初計画していなくても走っているうちにちょっとした場所に立ち寄りたくなることもあり、
それもモーターホームでの旅の醍醐味のひとつなので、無理のない計画を立てることで予想を上回る旅行を楽しめます!
RVパーク を予約する
モーターホーム専用のキャンプ場をRVパークといい、アメリカ国内の至る所にありますが、人気のある国立公園内のRVパークはホリデーシーズンはキャンプサイトの確保が難しくなりますので、余裕を持った予約が必要。
例えば、Yosemite National Park(ヨセミテ国立公園)内のRVパークはネット予約が解禁された当日に夏休みシーズンのサイトはほぼ全てSold Outとなるようです。
ユキヒョウ。一家も予め第3候補までサイトを決めて予約に臨みましたが、ネット予約開始直後に第1・2候補はSold Outとなり、なんとか第3候補のサイトを確保できました。
一方で夏場のDeath Valley National Parkはその過酷な気候条件ゆえ予約なしでもOKみたいです(しかもタダ、但しNo Hookup)。
RVパークの料金はFull Hookup(モーターホームに接続する電源、水道、排水口あり)で$50-100/Nightですが、場所や設備、シーズンによって異なるので各RVパークのWebサイトで確認して下さい。
RVパークの場所はGoogle Mapでも簡単に確認できますが、国立公園等の公式Webサイトやガイドブック等で確認したほうが確実。
※なかには電話でしか予約を受け付けないRVパークもあるので、その場合は予約番号を控えるのを忘れないよう注意して下さい。
尚、Yosemite National Parkのほか、Sedona National Park(セドナ国立公園)、Grand Caynon National Park(グランドキャニオン国立公園)、Antelope Canyon(アンテロープキャニオン)等は余裕を持ってキャンプサイトを予約したほうがベター。
キャンプ場内のオフィス、トイレ、シャワー、洗濯機、食器洗い場、ごみ集積場などの各種設備の位置、公園によっては園内周回バス、スーパー、レンタサイクル等の場所なども予め調べておくと現地に行ってからの後悔が少ないですね。
Yosemite National Park(ヨセミテ国立公園)
Sedona National Park(セドナ国立公園)
Grand Canyon National Park(グランドキャニオン国立公園)
Antelope Canyon(アンテロープキャニオン)
前日に電話でピックアップの時間を確認する
いよいよモーターホームでの旅が目前に迫ってきました!胸の鼓動が高鳴ります!
でもその前にもうひとつだけ、やることがあります。
前日確認
車両のピックアップは原則、午後1時から4時の間です(返却は朝8時から11時まで。遅れると超過料金が発生する可能性あり)。
但し、レンタルにあたっての事務手続きや操作方法等を説明したビデオの視聴(オフィスによっては日本語も選択可)、引き渡し時の各種説明で1.5~2時間ほどかかります。
それから家に帰って荷物を積み込んだらもう夕方で薄暗い、なんてことも。。
何せ1週間の旅行ですから、荷物の積み込みは意外に時間がかかる。。
そうなると出発は翌朝になってしまい、これでは1日分のレンタル代が無駄になってしまいます。
ピックアップ時間の交渉
前日に電話でピックアップの時間を確認する際、ピックアップの時間を早めてもらえないか交渉してみて下さい。
借りる車両がレンタルオフィスに返却される日によるのですが、運良く前日に返却されていればこちらのピックアップの時間を早めてもらえますよ!
私は交渉した結果、2回とも午前10時に時間を早めてもらえました!
初日の目的地を比較的近場(200マイル程度)にしておけば、レンタルしたその日から無理なくモーターホームの旅を楽しめます!
モーターホームに積み込む荷物も前日までに用意しておけば、その分早く出発できますね。
スーパーでの食材の買い物も前日までにやっておけば家の冷蔵庫からモーターホームの冷蔵庫にそのまま詰め込むだけなので、ピックアップ当日の時間を有効に使えますよ!
アメリカ キャンピングカーを個人でレンタル まとめ
旅行代理店を通さずとも個人でモーターホームは簡単にレンタルできます。
モーターホームを直接レンタルすることにより料金をカスタマイズできるので、自由度が高く、納得感の高い旅行を楽しむことが出来ると思います。
我が家はモーターホームの旅で、1回目はグランドキャニオン、モニュメントバレー、アンテロープ、セドナを訪れ、2回目はベンチュラ、ヨセミテ、セコイアに行きました。
ともに最高の思い出ができ、家族全員がとても満足しています。
あなたもこの機会に是非、ご家族と一緒にモーターホームの旅を存分に楽しんで下さい!
モーターホームを個人でレンタルする際の注意点
- モーターホームは旅行代理店を通さずとも個人で簡単に最低限の費用でレンタルが可能
- 直接レンタルすることで、自由度と納得感の高いモーターホームの旅を手軽に楽しむことが出来る
- 予約はWebサイトから簡単に完了
- 慣れるまでは無理のない運転計画を(1日の走行距離は300~400マイル程度/6~7時間)
- 人気がある国立公園周辺のRVパークは余裕を持って予約を
- ピックアップの時間を早めてもらえないか交渉してみること
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|アメリカでのドライブはスケールもデカくて楽しい!|
アメリカでキャンピングカーの旅をするなら国立公園が断然おすすめ。あなたもアメリカの大自然の雄大さをぜひ感じてみて下さい。きっと素敵な思い出になるはずです。
この記事がアメリカで生活されているあなたの参考になればとても嬉しいです。
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それでは、また。