アメリカで未就学児を育ててらっしゃるパパさん&ママさん、保育・幼児教育費用について知りたい方に向けた記事です。
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
前回はアメリカ(カリフォルニア州)における「学校制度」についてお話ししました。
その中で「プリスクール(幼児教育機関)」について若干触れましたが、今回は「保育・幼児教育にかかる費用」についてもう少し詳しくお話しします。
あなたが今、日本で生活されている場合、毎月の保育園代または幼稚園代はいくらですか?
カリフォルニア州に赴任または移住した場合、毎月の保育・幼児教育費用がいくらになるか。
アメリカ(カリフォルニア州)の「保育・幼児教育(チャイルドケア)にかかる年間平均費用」をカウンティ毎に比較しましたので、参考にして下さい。他州における費用も載せています。
- カリフォルニア州の「チャイルドケアにかかる年間平均費用」がカウンティ単位でわかる
- 他州における年間平均費用もわかる
カリフォルニア州における「年間平均 保育・幼児教育費(Annual Cost of Child Care(2014年)」
まず、カリフォルニア州の全58カウンティのチャイルドケアにかかる年間平均費用を、「アルファベット順」で見ていきます。
下記表のデータは2014年の数字をベースに2015年に公表されたもの。
2歳以下がInfant、2歳以上-5歳までがPreschoolerに区分けされます。
尚、カリフォルニア州の場合、その年の12月2日までに5歳になる子供は、夏休み明けの8月下旬から公立校のTKまたはKindergartenに入学することが可能(いずれも無料)。
Transitional Kindergarten | TK | その年の9月2日~12月2日間に満5歳 |
Kindergarten | キンダーガーデン/年長 | その年の9月1日までに満5歳 |
※出典はkidsdata.orgのWebサイトより
Annual Cost of Child Care, by Age Group and Type of Facility
カリフォルニア州全体の年間平均費用はInfant、Preschoolerでそれぞれ$13,327、$9,106。
仮に1ドル110円とした場合、100~150万円といったところです。
いいですか?
100~150万円ですよ!?
高ッ!!
。。。
もう少し分かり易くするために、上記のデータに少し手を加えていきます。
InfantとPreschoolerにかかる費用の加重平均(0~5歳、6年間の年間平均費用)を出し、それぞれに順位を付けました。
やはり、サンフランシスコ近郊のベイエリア(*)が最も高く、次いでL.A.(ロス・アンゼルス)近郊となっています。
*ベイエリアとは、カリフォルニア州北部の大都市サンフランシスコとオークランド、またその近郊の都市を含めたサンフランシスコ湾の湾岸地域のこと
一方でWest South Central地方は安いですね。
加重平均値で見た場合、私が住んでいるSan Diegoは15番目。
州全体の平均より7%程度高いことが分かります。
あなたが今住んでいる、またはこれから住もうとしている地域の費用はどのくらいでしたか?
年間平均費用(*0~5歳) | 円貨換算(1ドル=110円) | |
カリフォルニア州全体 | $10,513 | 1,156,430円 |
最も高いカウンティ(Marin) | $15,048 | 1,655,317円 |
最も低いカウンティ(Sierra) | $8,820 | 970,163円 |
日本の幼稚園にかかる年間平均費用が約40万円程度だと思いますので、カリフォルニア州はその2~3倍以上の費用という事になります。
実際にかかった費用と日常の節約術
ちなみに私の場合、下の子が4~5歳の間(公立のKindergarten入学まで)Preschoolに通っていましたが、その際の費用(Tuition)は$275/週(月-金、6:30~18:00 スナック&ランチ込み)。
年間で約$14,340の計算になります。
手もとにあるTax Information(2016年)の通知によると、以下の通り。
Total 2016 Payments:
$9,268.00
Statement Date:
1/12/2016 to 8/16/2016
※7ヶ月間で100万円以上…(涙)
ちなみにこの費用を少しでも軽減するために実施していた日常の節約術は以下の通りです。
- ランチは外食せず、いったん家に帰るか弁当(おにぎり、サンドイッチ)を持つ
- スタバなどのカフェで飲み物は買わない
- 休日の外出時は水筒、保温用マグボトル(コーヒー、紅茶)を持つ
- 外出先へのおやつは持参する(スタジアムやイベント会場の高いお菓子などは極力買わない)
- 公園やトレイル(ハイキング)、公立の図書館やレクリエーションセンター(体育館)のほか、自宅コンドのプールやミニシアター、ビリヤードなどお金をかけなくても十分楽しめる施設を活用
これだけでも毎月200~300ドルの節約になりますよ!
他州との比較
出典: Boston Globe Media Partners, LLC
データの出典が異なるので単純に比較はできませんが、州別の年間平均費用(2012年)の比較表です。
あれだけ高いと思っていたカリフォルニア州は、全米でなんと13番目。。
カリフォルニア州の年間平均費用を1.0とし、各州の費用につきその比率(Rate)を出しました。
ワシントンDCはやばいことになってますね。。
カリフォルニア州の1.82 倍!
年間180~270万円って、日本の私立大学の学費以上ですよ。
マサチューセッツ州と聞くとマサチューセッツ工科大学しか思い浮かばないほど世間知らずな訳ですが、幼児教育から質が違うという事でしょうか。。
一番安いミシシッピ州ですら50万円以上、東京都の平均以上ですもんね。
アメリカ 保育・幼児教育費用の比較 まとめ
調査の結果、カリフォルニア州における幼稚園代の年間平均費用(2014年)は州平均で$10,513($876/月)≒1,156,430円(96,369円/月)でした。
ベイエリアの場合、更に3~5割り増しという恐るべき数字になっています。
もちろん、これはあくまで平均金額なので参考程度に見ておいて下さい。
いずれにせよとんでもなく高いので、これからカリフォルニア州に引っ越される未就学児を持つパパさんママさんは心して掛かって下さいッ!
保育・幼児教育費用についての注意点
- アメリカの保育・幼児教育費はやたら高い
- カリフォルニア州全体の年間平均費用は$10,513($876/月) *2014年
- 私のケースでは7ヶ月間で100万円以上の支出(ひとり分)
- 未就学児を持つパパさんママさんは日常の節約をコツコツ頑張って下さいッ!
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この記事がアメリカで生活されている、またはこれからアメリカに引っ越し予定のあなたの参考になればとても嬉しいです。
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それでは、また。