アメリカ赴任 初期費用│家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用

アメリカ赴任の初期費用はいくらかかった? ~家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用~






 

アメリカ赴任駐在)での生活立上げに必要な初期費用を知りたい方に向けた記事です。

 

こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( )です。

 

前回はアメリカの銀行口座を手軽に開設する方法についてお話ししました。

まだ口座のセットアップが完了していない場合は「アメリカ赴任 銀行口座の開設」を参照して下さい。 

アメリカの銀行口座を手軽に開設! ~共同名義口座(ジョイントアカウント)~

アメリカ赴任 銀行口座の開設│共同名義口座(ジョイントアカウント)の開設手順と注意点

2018年4月10日

 

今回は赴任地での生活立上げのための初期費用についてです。

初めて海外に赴任する場合、何にいくらお金がかかるのか想像もつきませんよね。

今、手もとにある資金で十分まかなえるのか?

 

初期費用にいくら用立てる必要があるのかがイメージできないと何かと不安。。

ここでは私がアメリカに赴任した時にかかった初期費用を例に、その内訳を解説しますので、これから赴任される方のご参考になれば幸いです。

アメリカに赴任後、何にどの程度の費用がかかるか、いくら資金を準備する必要があるかイメージすることが出来ます。

この記事でわかるコト、出来るようになるコト

  1. アメリカでの生活立ち上げに必要な初期費用の金額とのその内訳がわかる
  2. 生活立上げ用にアメリカの銀行口座へ送金する金額がイメージできる

 

初期費用:約$40,000(4万ドル)

アメリカ赴任 初期費用│家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用

さて、何にいくらかかったのか?出来るだけ支出を抑えるには?

内訳

まず、大まかな内訳は以下の通りです。

1)ホテル代(長期滞在型ホテル、2週間) :約      $800
2)不動産エージェントへの成約報酬 :約   $1,000
3)賃貸用住居の保証金(デポジット)支払い :約   $2,000
4)家具等、家財道具購入費 :約   $1,000
5)CATV/ネット/電話加入費 :約      $200
6)自動車購入費(中古車1台目) :約 $20,000
7)自動車購入費(中古車2台目) :約 $14,000
8)その他生活費(食費、交通費、レジャー代など) :約   $1,000
 合計  :約 $40,000

 

住居関係

ホテル代(長期滞在型ホテル、2週間)

 約$800程度

赴任時の住居については、①予め会社が用意してくれる場合と②会社の規程(予算)の範囲内で個人で探す場合とで大きく二つに分かれます。

ちなみに私は後者でした。

会社が住居を用意してくれる場合は一時的な滞在に係る費用は不要になるかと思われますが、私のケースのように個人で探す場合は適当な居が見つかるまでの間(2週間程度)はホテル滞在になります。

私は安全を確保しつつも出来るだけ費用を抑えるため、職場から車で20分程度の場所にある長期滞在型レジデンシャルホテルに滞在しました。

設備はベッド、デスク、TV、シャワー、トイレ、エアコン、冷蔵庫、電子レンジが完備されており、キッチンとランドリーは共用でしたが大きな不便は無し。

ただ、Freewayが近かったため騒音が酷く、窓を開けているとうるさくて眠れませんでした。。

Weekly、Monthlyで料金が設定してあり、語学留学に来ている学生風の若者が多かった気がします。

費用は1週間あたり$400程度、WiFi利用代と駐車場代(1台分)も含まれています。

アメリカ赴任 初期費用│家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用

 

さらに支出を抑えたい場合はAirbnb(民泊)、またはユースホステルという奥の手もありますが、中長期滞在の場合は安全性やトラブル回避の観点からあまりお勧めしません。

 

不動産エージェントへの成約報酬

 約$1,000程度

個人で探す場合は日本と同様、不動産エージェントを介して賃貸契約をするのが一般的な手法です。

もちろん、個人で「Now Leasing(入居者募集中)」の看板を出している賃貸物件の事務所(Leasing Office)を訪問することも可能ですが、赴任直後はアメリカにおけるクレジットヒストリーがないため、与信の観点から契約出来ない、または、多額の保証金支払いを要求される可能性あり。

一方で既に貸手と信頼関係のある不動産エージェントを介することで借手の与信が補完され、クレジットヒストリーが無くても普通に賃貸契約が可能となるケースもあります。

赴任地に日本企業の駐在員を主な顧客としている日系の不動産エージェントがいるかネット等で情報収集し、早い時期に相談するのが最も確実。

尚、入居時のその他各種手続き(賃貸契約の締結、損害保険の加入、ガス・水道・電気の契約、TV/ネット/電話の加入等)のサポートも日本語でしてくれるので、心強いですね。

その費用が大体、家賃(1ヶ月分)の50%~100%程度になるかと思います。

但し、料金体系は時期(繁忙期か否か)やサービス内容、所要期間等によりエージェントによって異なりますので、事前に確認が必要。

エージェントの選択にあたっては先輩駐在員からの口コミ評価が最も信頼できると思います。

日系エージェントは米系エージェントと比較して顧客総数(日本人)が相対的に少なく、継続的な顧客獲得のためには口コミ評価が命になるため、サービスの質は高い印象です。

 

ちなみにアメリカの学校は6月下旬から約2ヶ月間の夏休みに入り、8月下旬から新学期が始まります。

この時期が引っ越しのピークになるため(日本の3月のイメージ)、家賃は高めになります。

家賃は集合住宅の3LDK(4人家族用、2バス&2ベッドルーム)で$2,000~$3,500と、場所、設備、共用施設のグレード等によって幅があります。

一般的にタウンハウス(両側の壁をお隣さんとシェアしている家)、一戸建てはもう少し高くなります。

日本のように2年毎の更新料はありませんが、残念ながら家賃はほぼ毎年上がる($50~100/月程度)ので注意が必要。

アメリカ赴任 初期費用│家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用

 

尚、住む場所によって子供が通う学校(公立校の場合)が決まりますので、帯同家族にお子さんがいる場合は「アメリカ生活 カリフォルニア州の学校制度」も参考にして下さい。 

アメリカの学校制度について解説! ~現地での学校選び、入学手続き、日本語補習校~

アメリカ生活 カリフォルニア州の学校制度│学校選び 入学手続き 日本語補習校

2018年4月24日

 

賃貸用住居の保証金(デポジット)支払い

 約$2,000

いわゆる敷金の扱いです。(礼金はありません)

家賃1~2ヶ月分が相場のようですが、私は家賃1ヶ月弱の金額でした。

退去時の部屋の状況によって一部または全額が返金されるようです。

私は今のアパートに住んで4年目になりますが、まだ退去の経験がないので詳細は分かりません。

 

家具等、家財道具購入費

 約$1,000

私の場合、家族の引きまとめが3ヶ月後だったので、日本から船便で送った大型の荷物が全て到着するまで約5ヶ月間ありました。

洗濯機、冷蔵庫、コンロ、電子レンジ、オーブン、食洗機は備え付けてありましたが、それ以外の家具はありません。

私はダイニングセット、ソファ、テレビ、テレビ台、PCデスク、子供用ベッド、調理器具、バスマット、掃除機、照明等、当面の生活で必要となる家具を近くのIKEAやWalmart等で購入。

日本から持ってくる家財道具とその到着時期を勘案し、赴任後にアメリカで買い揃えるもの事前にリストに整理しておくと無駄な出費を抑えられます。

日本の家財道具は大きく以下に分類しておくと、米国への荷物の発送や日本の住居引き払い時の混乱をある程度回避できると思ます。

 

 ① 駐在員(あなた)が赴任時に持っていくもの

 ② 航空便 第1便(駐在員のみ渡米時)

 ③ 船便 第1便(駐在員のみ渡米時)

 ④ 家族ひきまとめ時/または家族が持っていくもの

 ⑤ 航空便 第2便(家族ひきまとめ/日本の住居引き払い時)

 ⑥ 船便 第2便(家族ひきまとめ時/日本の住居引き払い時)

 ⑦ トランクルーム行き(家族ひきまとめ時/日本の住居引き払い時)

 ⑧ 処分または寄付

 

尚、日本で使っていたキッチン周りの家電製品は変圧器を使えばアメリカでも十分使えます。

スチームレンジ、炊飯器、ホームベーカリー、ホットプレート等は日本から持参したものを使っています。

日本の製品はやはり高品質で省エネ。

変圧器(1,500W)は出来れば大型(15,000~2,000W)のものを2個、日本で買ったほうが若干安いです。

ただ、アメリカの賃貸物件のフロアはジュータン敷きが多いのですが、掃除機に関しては日本製は明らかにパワー不足なので、現地で購入されたほうがベターです。

ちなみにアメリカ製の電化製品は省エネ、静音とは無縁です。。

 

CATV/ネット/電話加入費

 約$200

私の住んでいる地域ではSpectrum(旧Time Warner Cable)かAT&T+DIREC TVのどちらかが多い印象です。

各種プランによってサービス内容と料金が異なりますが、加入にあたっての一連の手続き(加入申込み、訪問アポ取り、機器セットアップ等)については不動産エージェントがサポートしてくれると思います。

初年度はキャンペーン価格で毎月の料金が低く設定されてますが、翌年度から上がるので注意が必要。

私の場合、初年度は約$85/月だったものが、2年目からは約$135/月になりました。

 

自動車関係

自動車購入費(中古車1台目)

 約$20,000

自動車購入費(中古車2台目)

 約$14,000

アメリカの中古車の相場は日本に比べて高い印象です。

私の場合、登録料等の事務手数料も込みで、6年落ちの日本車SUV(走行距離48,000マイル)が約$20,000、8年落ちのスウェーデン車セダン(走行距離106,000マイル)が約$14,000でした。

年式と走行距離を見ると「おいおい、ちょっと走りすぎじゃね?」とも思いましたが、米国における整備士経験の長い日本人メカニックに丁寧に状態を確認してもらったところ、エンジンをはじめとしたメカの状態は良好で、内外装にも多きなダメージがなかったので安心して購入しました。

車社会のアメリカでは、一般に1,000~1,500マイル/月程度が平均走行距離のようで、それよりも極端に少ない場合は逆に機器系統にトラブルを抱えている場合もあるようです。

当然、$5,000~$10,000以下でも中古車の購入は可能ですが、ご自身も含めて家族の安全性と利便性を考慮して慎重に判断して下さい。

トラブルは時間、費用共に高くつきます。

新車の場合はカローラが$20,000~、カムリやRAV4が$25,000~くらいの価格帯だと思います。

 

生活費

食費、交通費、交際費、レジャー代など

 約$1,000

朝食はスーパーで買ってきたパンや果物、ヨーグルト、コーヒーをホテルの自室で摂っていました。

昼ご飯は近くのカフェでサンドイッチを買ったり、ショッピングモールのフードコートに同僚と行っていました。

夜もほとんど自炊はせず、デリで惣菜を買ってきたりバーガーショップでTo Goをしたり、たまに同僚と飲みに行ったりしていました。

 

アメリカの外食費は総じて高いです。

お昼は1食あたり$15程度ですが、夜はお酒を飲むと大体$50~$70(+チップ20%とUber代)はかかってしまいます。

節約したい場合はホテルの共用キッチンで自炊すれば食費を抑えることが出来ますが、一方でせっかくのアメリカ生活を楽しむこと、色々な所に行って実際に体験してみることで視野を広げることも大事ですよね。

アメリカ赴任 初期費用│家族帯同駐在員の生活立上げにかかる費用

 

アメリカ赴任 初期費用 まとめ

私の場合、アメリカに赴任するにあたっての初期費用約40,000ドルでした。

うち、約85%は車2台分の購入費だったので、車の購入費を除けば約6,000ドル程度(最初の家賃1ヶ月分は除く)になります。

赴任直後の初期費用を出来るだけ抑えたい場合は、車の購入予算について検討することをお勧めします。

しばらくはレンタカーを借りる、または、LyftやUBERなどの配車サービスを使うなどすれば、当座の移動手段は確保できます。

手元資金と相談しながら、焦らずにご自分にとって最適な支出計画を立ててみて下さい。

尚、赴任直後はアメリカのクレジットカード(ドル貨決済)がまだ手元に届いていないと思いますので、支払い現金、または既にアメリカの銀行口座があればパーソナルチェック(個人小切手) or デビットカードになるかと思います。

渡米前にアメリカの銀行口座を開設しておけば、事前にまとまった生活資金(ドル)の送金も可能です。

まだアメリカの銀行口座の開設が終わっていない場合は「アメリカ赴任 銀行口座の開設」を参照して下さい。 

アメリカの銀行口座を手軽に開設! ~共同名義口座(ジョイントアカウント)~

アメリカ赴任 銀行口座の開設│共同名義口座(ジョイントアカウント)の開設手順と注意点

2018年4月10日

アメリカでの生活立上げ費用にかかる注意点

注意点まとめ

  1. アメリカ赴任時の生活立ち上げのための初期費用は約40,000ドル(私のケース)
  2. うち、85%は車2台分の購入費(車の購入費を除けば約6,000ドル)
  3. 赴任直後の初期費用を出来るだけ抑えたい場合は車の購入予算について検討
  4. 手元資金と相談しながら、焦らずに自分にとって最適な支出計画を
  5. 事前にアメリカの銀行口座を開設し、まとまった資金(ドル)を送金しておくと便利

 

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この記事がこれからアメリカに赴任される方の参考になればとても嬉しいです。

 

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2018年4月15日

 

それでは、また。

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