ジョジョの奇妙な冒険シリーズ(ジョジョ第2部)に出てくる数々の名セリフ、名言を英語で知りたい方、ジョジョ好きの英語学習者へ向けた記事です。
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
魂に語り掛けるあの名セリフ、心を打つあの熱い名言を、日本語だけでなく英語でも覚えたい。
前回は「ジョジョ英語 第1弾 ファントムブラッド編」を紹介しました。
あなたのお気に入りのセリフ、名言はありましたか?
英語に訳すとジョジョテイストが薄れて意外にも「普通な感じ」になってしまう印象もあったかもしれませんが、日本語ネイティブの私たちにはある程度仕方がないのかも知れませんね。
そして、今回はジョジョ英語 第2弾 戦闘潮流(Battle Tendency)編。
ここでは「ジョジョの奇妙な冒険 Part 2(第2部)戦闘潮流」に出てくるセリフ、名言を英語で紹介します。
尚、今回の記事作成にあたって参照した資料は以下の4冊。
装丁は重厚なハードカバー、高級感漂う見た目とその手触りがとても心地よい。
控えめに言っても「永久保存版」。
ご購入される場合は(電子書籍ではなく)ハードカバーを強くおススメします!
ジョジョ英語 セリフ名言紹介│第2部 戦闘潮流編
本記事の構成は以下の通り。
日本語セリフ、名言
(ジャンプ・コミックス収録巻、タイトル、発言したキャラクター名)
英語訳
※出典は全て「ジョジョの奇妙な冒険 Part 2(第2部)戦闘潮流」および「JoJo’s Bizarre Adventure: Part 2 Battle Tendency」からです。
ま…まずい!
ジョジョは殴られたことよりも
エリナさんに買ってもらった服が
血で汚れたことを怒るタイプ!
(第5巻 生きた彫像の巻、スピードワゴン)
Oh No!
JoJo’s the type to get more mad at the fact that blood got on the shirt Miss Erina bought him than the fact that they hit him!
そんなタイプの人間はジョセフ以外に思い浮かびませんが、
「get mad at~」で「~に対して怒る」という意味。
スピードワゴンがこうやって解説しないとこの場面でのジョセフのキレ具合が伝わらないところがウケます。
だが我がドイツの 医学薬学は
世界一ィィィ!できんことはないイイィーーーッ!!
(第6巻 ナチスと “柱の男” の巻、ルドル・フォン・シュトロハイム)
But German medical ingenuity is Top-Notch!
There is nothing we cannot do!!
シュトロハイムのこのポージングに目を奪われがちですが、英語としては「Top-Notch」に注目。
「Top-Notch」は「一流の、最高の、最優秀の」という意味、名詞を形容する場合は「Top-Notched~」となります。
(ガタガタ)
飲んどる場合かーッ
(ガシャン)
(第6巻 砂漠の追尾者の巻、ルドル・フォン・シュトロハイム)
(Shudder)
Does this seem like the time for a coffee break?!
(Craash)
個人的に最も好きなシーンですが、英訳はちょっと遠回しですね(笑)
「これがコーヒー休憩のタイミングだと思えるか!?」
もうちょっとこう、目の前でありえないことが起きたことによる心の動揺を落ち着かせるためにコーヒーを飲もうとした博士の焦燥感と、それを「鼻っ柱グシャっ!」と真向から否定するシュトロハイムの憤(いきどお)る心情の描写、ストーリー性が欲しいところです。(意味不明)
ハッピー
うれピー
よろピくねェ~~
(第7巻 究極生物に波紋!の巻、ジョセフル・ジョースター)
Happy,
Fun!
Nice to meet you, Maaan!
さすがに「のりピー語」はハードル高すぎだったようですね。
いや、普通に考えて無理か(笑)
「うれピー」がまさかの「Fun」と訳されている点、私なら「Joyful」にしますね。
人間の寿命は
どうせ短い
死にいそぐ必要もなかろう
(第8巻 “血時計”の闘いの巻、ワムウ)
Humans have a short life-span as it is.
There is no reason to hasten your death.
ワムウの渋いセリフランキング、堂々の3位(くらい)。
「強敵」のみを望むその戦闘民族的な武士道キャラは嫌いじゃありません。
「hasten」で急かせる、急がせるという意味。
(お前の)死の到来を急がせる ←死ぬのを急ぐ ←死にいそぐ
オー! ノーッ
おれの嫌いな言葉は一番が「努力」で
二番目が「ガンバル」 なんだぜーッ
(第8巻 ヴェネチアの達人の巻、ジョセフ・ジョースター)
Ohh! Nooo!!
My least favorite word is “Work“!
My second least favorite word is “Try“!
このセリフだけを聞くとなんてダメな奴なんだろうと心配になりますが、ジョセフが言うと別に違和感がないのが不思議なところ。
「努力」はここでは「Effort」ではなく「Work」としていますね。
ジムなどで訓練すること、体を鍛えることを「Work out」と言いますが、「Work」とすることで身体的な鍛錬を伴って、というニュアンスが強調されるような気がします。
ガンバルを「Try」としていますが、これは「Try and Error」、つまり、失敗しても諦めずに何度でも挑戦するというニュアンスが含まれていると思います。
だから オレだって
なんかしなくっちゃあな・・・・・・
カッコ悪くて あの世にいけねーぜ・・・・・・おれが最期にみせるのは
代々受け継いだ 未来にたくす ツェペリ魂だ!
人間の魂だ!(第10巻 鮮赤のシャボンの巻、シーザー・A・ツェペリ)
I have to do something…
I can’t just die like a loser…As my final act, I’ll show you the soul of the Zeppelis, inherited from generation to generation — passed on to the future!
The soul of humanity!
孤高の波紋戦士シーザーの最期。
このシーンで本当に涙したジョジョファンは多いはず。。私も涙でジャンプの画がにじみました。
「inherited」は受け継ぐ、引き継ぐ
passedと過去形になっているのは、先代の祖先達が途切れることなく次の世代へと引き継いだ、という事実。
儚(はかない)いがゆえに尊く、強烈な光りを放つ「人間の魂」。
ここでシーザーの、ツェペリ一族の魂が吠えます。
おれにとって強い戦士こそ真理……
勇者こそ友であり 尊敬する者!!
シャボン玉のように
華麗ではかなき男よ
(第10巻 鮮赤のシャボンの巻、ワムウ)
I believe in strong warriors…
I respect true heroes and think of them like friends!!
A man who was graceful and ephemeral as a bubble.
幾多の試練を乗り越え、「強者」の領域に達して初めて分かり合える「真理」がある。。
Graceful(形):優雅な、上品な、優美な、華麗な
Ephemeral(形):束の間の、刹那的な、一時的な、はかない
このふたつはシーザーを形容するのに最も相応しい表現かも知れません。
リサリサ先生
たばこ逆さだぜ
(第10巻 シーザー最後の波紋の巻、ジョセフ・ジョースター)
Master Lisa Lisa.
Your cigarette’s the wrong way.
「the wrong way」:間違った方向・方法、反対方向
愛弟子・シーザーの死という残酷な現実を受け入れ、打ちひしがれながらも気丈に振る舞おうとするリサリサの痛々しい姿に、ただただ涙するばかりです。
生き残るためには 手段は選ばんもんネー
ボクちゃん・・・・・・・・ルンルン
(第11巻 月光のスタート!の巻、ジョセフ・ジョースター)
As far as little old me is concerned,
the only rule is that there are no rules!
Got it?
little old (me):(自分の事)を謙遜、もしくはちょっぴり卑下して言う表現
「ルールがないことが唯一のルールだぜッ!」 ≒ 「手段は選ばんもんネー」
この勝負・・・
ついてるネ
のってるネ
(第11巻 天才的イカサマ師の巻、ジョセフ・ジョースター)
Luck’s on my side in this match!
ミポリンも相当ハードル固いですね(笑)
Luck(幸運)はオレのもとに!
またまた やらせていただきましたァン!
(第11巻 天才的イカサマ師の巻、ジョセフ・ジョースター)
Well…
I guess I did it again!
ここもジョジョ的ニュアンスが英訳しきれて無くて、ちょっぴり残念ッ!!
おれの前で
決闘を侮辱するな!
JOJO!!
(第⒒巻 対象点を撃て!の巻、ワムウ)
Do not disgrace our duel before me, JOJO!
「disgrace」:面目を失わせる、傷付ける、侮辱する
「duel」:決闘、勝負、一騎打ち
しかし その無残なる姿!
美しいぞ!(第11巻 風の最終流法の巻、カーズ)
But as pitiful as it is,
it is truly a sight to behold!
「pitiful」:かわいそうな、痛ましい、哀れな
「sight」:姿、見た感じ
「behold」:注視する、見守る
そうさ!ワムウ!
戦いは 戦いで別
シーザーの死の 悲しみは 悲しみで別・・・おれも なぜかあんたに対して
敬意をはらいたくなったのさ・・・・・・この血はあんたへの「敬意」なんだ・・・
(第11巻 風に帰る戦士の巻、ジョセフ・ジョースター)
That’s right, Wamuu!
This fight is separate from my grief for Caesar!
For whatever reason, I wanted to pay my respect to you as well…
This blood represents my respect for you…
「For whatever reason」: いかなる理由においても
「Pay my respect to」: ~に敬意を払う
ここ、美しいシーンですよね。
亡き盟友シーザーの死を受け止めながらも、その仇敵(あだがたき)であるワムウの精神性に戦士としての敬意を払う。
これまでのジョジョシリーズを通して、ワムウほど素晴らしい敵キャラはいないと思います。
それに比べてカーズの邪悪さときたら。。
無用!
たかが20歳前の小僧から
いたわられるほど
やわな人生は送っていない!(第12巻 悪逆!生贄神殿の巻、リサリサ)
No need!
I haven’t lived the kind of life where I’d need a teenager to fight for me!
リサリサの男前すぎる名言ッ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
(第12巻 悪逆!生贄神殿の巻、カーズ)
I emerge as the victor!
「emerge as the victor」:be a winner
ちょっと難しい言い回しですよね。
「emerge」で出現する、浮かび上がる、頭角を現すという意味なので、 as the victor、勝者として出現する、つまり、「勝利を収める」という意味になります。
「どんな形であれ勝てば(それ以外は)どうでもいいッ!」というカーズの邪悪さが十分表現しきれていないのが残念でなりませんッ!!
う・・・
うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!
(第12巻 超生物の誕生!!の巻、ルドル・フォン・シュトロハイム)
St…
Stand your ground!
We Germans cower to no one!
「cower to」:~に対して萎縮する、足がすくむ
※cower from で ~に怖気づく
この時のシュトロハイムの顔ときたら…(笑)
逃げるんだよォォォーーーーーッ
うわーっ やっぱりそうだったァァァァァァン~~~~~
(第12巻 超生物の誕生!!の巻、ジョセフ・ジョースター&スモーキー)
Run awaaaay!!
Oh no, I was riiight!
「逃げろーーッ!」は英語では「Run!」。
日本語の「走れッ!」は「Run!」ではなく、「Go!」
やっぱりそうだったァァァァァン~~~~~のニュアンス出すのやっぱり難しい!(笑)
や…やつは「神」になったんだ…!
我われ…人間は
か…「神」にだけは勝てない!
服従しかないんだ!
(第12巻 神となった男!!の巻、ルドル・フォン・シュトロハイム)
He… He’s become a God!
We humans stand no chance against a God!
All we can do in submit!
「submit」:服従する、おとなしく従う
「submit」は他動詞だと何かを提出する、提起・提案するという意味ですが、この場合のように自動詞で使うと~に服従するという意味。
willingly submit oneself to ~:~に喜んで服従する
当たりまえだぜッ!
このJOJOはなにからなにまで
計算づくだぜーッ!ほんとはちがうけど
カーズがくやしがるなら
こういってやるぜ ケッ!(第12巻 驚異赤石パワーの巻、ジョセフ・ジョースター)
Off course I did!
My plans take every little aspect into account!
Well, that’s not true but it’ll tick him off!
「take ~ into account」:~を考慮に入れる、想定する、計算に入れる
「every little aspect」:あらゆる事を、なにからなにまで
上記の little を single に置き換えて 「every single aspect」 としてももちろんOKですが、Littleとしたほうが「ほんのちょっとの事柄も」というニュアンスが出ますね!
そして 死にたいと思っても死ねないので
ーーそのうちカーズは 考えるのをやめた。
(第12巻 帰ってきた男の巻、ナレーション)
Though Kars longed for death, he could not die,
and eventually, he decided to stop thinking.
第2部で最も有名なナレーション部分ですね。
あのポーズを真似して軽く腰を痛めたのは私です。。
「Eventually」:ついに、そのうち、やがて、最終的に
この後、カーズがどうなったのかは神(荒木先生)のみぞ知る。
▼ジョジョ好きビジネスパーソン必読ゥ!!▼
ジョジョ第2部の名言をビジネスシーンという視点からコメント付きで紹介!
ジョジョ英語 セリフ名言紹介 第2部 まとめ
ジョジョ英語 セリフ名言紹介 第2部 戦闘潮流編
前回のジョジョ英語 第1部と同様、ジョジョ英検(※)の問題に出そうな箇所は赤字にしておきました!
※ちなみにそんな検定はありません(笑)
今回の記事作成に使用した資料も『凄まじくカッコいい』です。
装丁は重厚なハードカバー、表紙と裏表紙にはカラーのオリジナルイラスト付き。
Vol. 01 表紙:ジョセフ、裏面:サンタナ
Vol. 02 表紙:リサリサ、裏面:エシディシ
Vol. 03 表紙:シーザー、裏面:ワムウ
Vol. 04 表紙:カーズ、裏面:ジョセフ
こちらも1部と同様、巻末には荒木飛呂彦先生によるキャラクター誕生秘話が英語で紹介されています。
Vol. 01 :ジョセフ・ジョースター
Vol. 02 :リサリサ
Vol. 03 :シーザー・A・ツェペリ
Vol. 04 :カーズ
各キャラクターの生年月日、身長、体重、星座、血液型、国籍のほか、
さらには本のカバーイラストに関する豆知識もッ!!
(この豆知識はこの本にしかないッ!)
Vol. 01 : Why does Joseph have a hat and goggles?
Vol. 02 : What inspired the look of Pillar Men?
Vol. 03 : What is the reason behind Caesar’s pose?
Vol. 04 : Why does only Kars get a turban?
荒木先生からの答え(英訳)は各本の巻末に載ってます!
控えめに言っても「永久保存版」、ジョジョファンなら間違いなく Must-Have Item ですよ!
イラストはルネッサンス時代の彫刻のようなタッチで、個人的にはかなり好きです。
オシャレなカフェで堂々と読みたい、いや、むしろカバーを見せつけて誰彼構わず自慢したい気分にさえなります(笑)
ご購入される場合は(電子書籍ではなく)ハードカバーを強くおススメします!
関連記事
【あわせて読みたい】
ジョジョ好きの方でもしこの記事に共感してもらえたら、是非コメントいただけるととても嬉しいです。
それでは、また。