駐在員がアメリカ人社員の信頼を得るための基本動作│新米駐在員のための5つの心構え

アメリカ人社員の信頼を得るための基本動作! ~新米駐在員のための5つの心構え~






 

アメリカ赴任にあたり現地社員から信頼を得る方法を知りたい方、その具体的な方法が分からず悩んでいる方に向けた記事です。

 

「アメリカでの生活と仕事のセットアップに役立つ知識とノウハウ」、全体像(生活編・仕事編)は以下の記事を参照して下さい。

アメリカ駐在 赴任が決まったら読んでほしい記事│駐在準備 赴任役立ち情報

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2018年9月24日

 

駐在員が現地のアメリカ人社員から信頼を勝ち得るにはどんなことを心掛けるべきか?

こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( )です。

現在、アメリカで駐在員を始めて4年目。

赴任してきた当初は極端な話、「本社から来たスパイ要員=出来るだけ関わりたくない奴」として雑魚キャラ扱いされてきましたが、あることを心掛けることでようやくアメリカ人社員からも信頼を得られるようになってきました。

今回は「駐在員が現地アメリカ人社員の信頼を得るための基本動作、新米駐在員のための5つの心構え」について解説します。

この5つの心構えを常に意識して継続していけば、必ず相手からの信頼を勝ち得ることが出来ます!

この記事でわかるコト、出来るようになるコト

  1. アメリカ人社員と仕事をするにあたって大切な基本動作が身に着く
  2. アメリカ人社員の仕事に対する姿勢、考え方が理解できる
  3. アメリカ人社員からの信頼を勝ち得ることが出来る

最近アメリカに駐在されてきた方、またはこれからアメリカに赴任される方の参考になれば嬉しいです。

ざっくり言うと以下の通りです。

  1. クイックレスポンス
  2. 結論を曖昧にしない
  3. 相手の領域では相手の手法を尊重する
  4. プライベート(家族)>仕事を理解する
  5. 本社を都合のいい言い訳にしない

 

以下、少しだけ詳しく解説します。

 

クイックレスポンス

別にアメリカに限った話ではないですが、(メールやテキスト、留守電でも)レスが遅い人はそれだけで相手に信頼されず、いきなり大きなディスアドバンテージを負うことになります。

簡単なチャートにすると以下の2パターン。

パターン1:

レスが遅い (事実)
 ↓
仕事が回せていない (相手の解釈)
 ↓
一緒に仕事をしても足を引っ張られる (負の印象)
 ↓
相手に信頼されない (結果)

または、

パターン2:

レスが遅い (事実)
 ↓
自分の優先順位が低い (相手の解釈)
 ↓
自分が後回しにされている (負の印象)
 ↓
相手に信頼されない (結果)

 

単純にネットワークが繋がらない場所にいたり、打ち合わせ中だったり、または休暇中だったりと色々な事情があると思いますが、メールは見た瞬間にその場でなんらか返信するようにしています。

その時は最終的な回答や結論が出ない場合でも、まずは認識してる旨を相手に伝える。

現時点の見解を簡単に書いて、いつまでに正式に回答する、または次ステップ(打ち合わせのアレンジ等)を示す or 提案する。

ここで迷ってしまって必要以上の時間を空けると、その分相手からの信頼は遠のいていきます。

難しい内容であれば相手も即レスでの最終回答までは求めていません。

クイックレスポンスを心掛けましょう。

 

結論を曖昧にしない

これもアメリカに限った話ではないですが、結論を曖昧にした議論には意味が有りません。

英語がよく分からない場合、最初はとてもしんどいですが(私は今でも・・・)、コミュニケーションを取った後は結論をうやむやにせず、お互い合意した内容や次ステップ、いつまでに誰が何をするかを改めて確認すること。

それがないと「こいつと話してても時間の無駄」と捉えられ、信頼されません。

相手の領域では相手の手法を尊重する

アメリカ人はプロフェッショナルの意識が高く、上司でもない人間が自分の領域に口をはさむことを極端に嫌います。

It’s not your business!/It’s none of your business!
あんたには関係ない、余計なお世話だ!

日本人であれば「相手の事を想ってアドバイスしているのに」と親切心から出てくるものでも、アメリカ人にとっては自分のやり方を否定された、ある意味屈辱的な言動と捉えられる可能性があるので注意が必要。

これは特に日本人は気を付けないといけない部分。

アメリカには総合職の概念はなく、新入社員から経営者まで全員が(程度の差はあれ)専門的な知識を身に付けたプロ集団です。

自分(駐在員)がその道のプロとして相手に認識されていない(信頼を得ていない)段階では、相手のやり方を出来るだけ尊重したほうがいい。

信頼を勝ち得たら、相手から相談してきてくれます。

 

プライベート(家族)>仕事を理解する

日本でも「滅私奉公」という言葉は死語になりつつありますが、それでもなおブラック企業が問題になっている背景を見ても、まだまだプライベート(家族)<仕事が主流となっているように思えます。

アメリカに「滅私奉公」という概念はなく、その内容を丁寧に説明してもギャグにしかなりません。

つまり、仕事(会社で働くこと)は「自己実現欲求と承認欲求を満たすと同時に報酬を得るための手段」でしかなく、「自分や家族を犠牲にしてまで働くことを優先する」という思考がまったく理解できないのです。

例えば、多くの日本人が「ある宗教において自ら喜んで死を選ぶ人の思考が理解できない」のと似ているかも知れませんね。

プライベート(家族)>仕事が理解できないと、彼らとうまく仕事をしていくことは困難。

日本企業の駐在員にとっては本社と海外拠点との板挟みになり、イライラも募ることでしょう。

しかし、少し時間はかかるかもしれませんが、あなたが相手を理解しようとする姿勢が伝われば、相手もあなた(駐在員)の置かれている立場に理解を示してくれる、良い関係性が生まれます。

「家族よりも仕事を優先しろ」という人間には、彼らは絶対に心を開いてくれません。

 

本社を都合のいい言い訳にしない

最初はやりがちなので注意して下さい。

本社がこう言ってる、本社ではこうだ、本社は・・・。

あなたが一生懸命言っても、アメリカ人社員にとっては「だから何?それは君の仕事でしょ」くらいのもの。

アメリカ人は自分の上司に対しては笑えるほど YES man ですが、上司からの命令以外になると、自分にとってメリットの無いこと、または何らかの意義を見いだせない仕事は絶対にしません。

ではどうするか?

「本社の指示だから」という理由で盲目的に実施するようなことはせず、まずそれが自分たち海外拠点にとってどんな意味があるかを考え、論理的な根拠をもって示します。

仮に納得感が少なくても、論理破綻していなければそれでいいです。

言われたからやるのではなく、必要だからやるということをあなた自身が一人称で伝える。

下手な英語であっても、自分の言葉で伝えられるかがポイントです。

それが出来ないとただの使いッパシリ扱いで、信頼などしてもらえません。

別にそれがあなたでなくてもいいからです。

 

アメリカ人社員の信頼を得るための基本動作 まとめ

今回紹介した5つの心構えは、特に難しいものではありませんし特別なスキルも不要です。

常にちょっと気に掛ける程度のものですが、これが当たり前のように出来るか出来ないかで後々大きな差が出てきます。

言葉や商習慣の異なる相手と信頼関係を構築するには、時間をかけて小さなことをコツコツ積上げていくしかありません。

最初は色々と大変だと思いますが、この5つの心構えを常に意識して継続していけば、必ず相手からの信頼を勝ち得ることが出来ますよ!

出来るだけストレスの少ない職場環境を整え、毎日を楽しく充実させるのに役立てて下さい!

駐在員がアメリカ人社員の信頼を得るための注意事項

注意点まとめ

  1.  新米駐在員が現地アメリカ人社員の信頼を得るためには5つの心構えが重要
    1)クイックレスポンス
    2)結論を曖昧にしない
    3)相手の領域では相手の手法を尊重
    4)プライベート(家族)>仕事を理解
    5)本社を都合のいい言い訳にしない
  2. 信頼関係を構築するには、時間をかけて小さなことをコツコツ積上げていくしかない
  3. 5つの心構えを常に意識して継続していけば、必ず相手からの信頼を勝ち得ることが出来る

 

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この記事が最近アメリカに駐在されてきた方、またはこれからアメリカに赴任される方の参考になればとても嬉しいです。

 

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それでは、また。

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