アメリカ人社員との良質なコミュニケーションの取り方を知りたいが、その具体的な方法が分からず悩んでいる方へ向けた記事です。
駐在員が現地のアメリカ人社員と仕事上うまく付き合っていくためのコツは何か?
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
前回は「駐在員がアメリカ人社員の信頼を得るための基本動作」についてお話をしました。
今回はその続編、「現地のアメリカ人社員と仕事上うまく付き合っていくためのコツ」についてお話しします。
仕事に対する考え方や取り組み姿勢が異なるアメリカ人社員と、仕事でうまく付き合っていくにはどうすればいいか。
本社から現地子会社に赴任してきた駐在員にとっては、永遠かつ究極のテーマですよね。
私も本当に悩みました。
結論から言うと、「いかに日頃から良質なコミュニケーションをとれる環境(関係性)を構築できるか」がポイントになりますが、
今回は私が現地アメリカ人社員と円滑に仕事を進めるために実践している「3大コミュニケーションノウハウ」について解説します。
今日からこの3大ノウハウの実行を継続していけば、お互いの意思疎通がよりスムーズになり、彼らとの仕事が今よりもっとうまく回るはずです!
出来るだけストレスの少ない職場環境を実現し、毎日を楽しく充実させて下さい!
- アメリカ人社員と良質なコミュニケーションが取れるようになる
- アメリカ人社員との意思疎通がスムーズになり、仕事がうまく回る
最近アメリカに駐在されてきた方、またはこれからアメリカに赴任される方の参考になれば嬉しいです。
ざっくり言うと以下の通りです。
以下、少しだけ詳しく解説します。
1日1回は直接話をする
アナログかもしれませんが、100の言葉よりも1つの行動。
メールやチャットなど様々なツールはありますが、コミュニケーションは言葉以外の要素、例えば表情だったり、抑揚だったり、身振り手振りなどの「印象」が重要な要素を占めることは間違いありません。
特に母国語以外のコミュニケーションで事故は起きやすい。
私も英語で書いたメールで自分の意図しない方向に言葉(意味)が独り歩きして、相手を怒らせた経験があります。
直接走って行って「うわー、ゴメンゴメン!そいういつもりじゃなかったんだよマジで。」と彼女にささやかな浮気がバレたみたいな勢いで日本語で謝ったら、気持ちが通じて許してくれました。
相手のオフィスに直接行って軽い仕事の相談をしてもいいし、朝、キッチンや休憩スペースでコーヒー片手に雑談してもいい。
正直言って、毎日やるのは面倒くさいです。
でも効果はあります。
もしかしたら相手に少々うざがられるかもしれません。
でも効果はあります。(そういう相手には挨拶のあと一言二言で手短に済ませるようにしています)
まずは自分から相手へ歩み寄る姿勢を示してみて下さい。
短くでも直接会話を交わすことで、相手との心理的な距離が次第に縮まってくるのが実感できるはずです。
相手の一番大事(家族)に関心・興味を持つ
自分が一番大切にしているものに関心と興味を示す相手とは自然と会話が弾み、心を開きやすくなるもの。
まだ英語がうまく話せない場合や相手の思想や背景がよく分からない場合、政治や経済の話よりも最も効果的な話題は「家族」です。
特に相手に子供がいる場合は、学校やアフタースクール(習い事)などの会話を振ると驚くほど話が盛り上がる!
普段の打合せでは見せたこともない意外な表情(心の素顔)が見れて、結構面白いですよ。
相互理解を深めるとともにリスニング、スピーキングの練習にもなって一石三鳥。
もしも相手が独身の場合は「趣味」で攻めてみて下さい。
相手が自分の最も大切にしていることに関心や興味を持ってくれると、自分も相手に対して関心と興味を抱き、相互に良い関係性が生まれます。
会話をする時に気を付けたいのは、相手への共感と会話を途中で遮らないこと。
これが出来れば「ラポール」にも似た良好な相互関係が形成され、今後の意思疎通が断然スムーズになります!
本社への報告時に名前を出す
プロ意識の高いアメリカ人は、自分の仕事や流儀にプライドを持っています。
そのプライドを傷つけるような言動は極端に嫌いますが、逆に称賛されると(いい意味で)ノリに乗る傾向があります。
そこをうまく利用してあげましょう。
私は本社や上司へ報告する際、協力してくれたアメリカ人社員の名前を必ず出すようにしています。
彼らにとって日本本社は心理的にも距離感が遠く、経営トップ層と直接コミュニケーションをとる機会はなかなかありません。
なので、本社への報告時に彼らの名前と貢献度を伝えることは、彼らにとっていいアピールになると同時に承認欲求の充足にもなる。
このことが私に協力する「インセンティブ」としてうまく働き、結果として良質なコミュニケーションに繋がっているのです。
アメリカ人社員と円滑に仕事を進めるコツ まとめ
今回紹介した3大コミュニケーションノウハウ、いかがでしたでしょうか。
やはり何ごとも継続しないと意味がありませんが、いずれも実行するにあたってはそれほど難しいものではありませんし、特別なスキルも必要ありません。
でも、この一見当たり前のような些細とも言える事を、当たり前のこととして「継続出来るか」が重要なポイント。
アメリカ人社員と英語で打ち合わせをする際、感覚として日本語の6割程度しか言いたいことが言えてない感じです。
私が伝えたい内容に対する相手の理解度は、5割以下かもしれません。
そこを補完するためには、普段からスムーズにコミュニケーションをとれる関係性を構築、維持しておく努力と工夫が必要です。
言語や文化、商習慣の異なる相手と良質なコミュニケーションを取ることは言うほど簡単ではありませんが、決して不可能なことではありません。
それには相手のアクションを待っているのではなく、勇気を出して自分から積極的に歩み寄る姿勢が大切ですし、結果的にそのほうが効率的です。
ポジティブな意味で自分と繋がりを持とうとしてくれる人に対して、最初から嫌悪の念を抱く人はいません。
万が一、そんな人がいるようであれば遅かれ早かれいずれ組織から淘汰されるので放っときましょう。
あなたがもし今、現地のアメリカ人社員とうまくいっていないなと感じているのであれば、
今日からこの3大ノウハウの実行を継続していけば、お互いの意思疎通がよりスムーズになり、彼らとの仕事が今よりもっとうまく回るはずです!
もちろん、これをヒントにあなた独自のノウハウを構築していけばさらに素晴らしい職場環境になると思いますので、一緒に頑張りましょう!
駐在員がアメリカ人社員と仕事でうまく付き合っていくための注意事項
- 駐在員が現地アメリカ人社員と仕事でうまく付き合っていくには3大コミュニケーションノウハウの実行と継続が大切
1)1日1回は直接話をする
2)相手の一番大事(家族)に関心・興味を持つ
3)本社への報告時に名前を出す - 良質なコミュニケーションを取るには相手を待つよりもこちらから積極的に歩み寄っていくほうが効率的
- この3大ノウハウの実行を継続していけば、お互いの意思疎通がよりスムーズになり、仕事が今よりもっとうまく回る
海外赴任時のお役立ち書籍
|海外での仕事、本当に大事なモノは何か?|
海外に赴任するにあたって必読の書。特に初めて海外赴任する方、今現在、海外での仕事に悩みを抱えている方に是非読んで欲しい。
海外で仕事をする現代のビジネスパーソンにとって身に付けるべきスキルは、英語力もさることながら「異文化理解力」であることがよく理解できる一冊。
この記事が最近アメリカに駐在されてきた方、またはこれからアメリカに赴任される方の参考になればとても嬉しいです。
関連記事
【あわせて読みたい】
それでは、また。