アメリカ人がビジネスの場で実際に使っているイディオム&フレーズを学びたい方に向けた記事その⑳です。
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
前回は Look over / Go over の例をシェアしました。
今回は in someone’s good books の例をシェアします。
ビジネスで使える英語表現 in someone’s good books
(be) in someone’s good books : ~に気に入られる、~に好感を持たれる
メール原文(抜粋)
I was going to put both projects on one ringi.
Do I have to do separate ringis?
Makes no difference to me either way so I will do it your way to keep in your good books.
社内の決裁手続き、稟議書が好きでたまらないというビジネスマンは恐らくこの世にいないと思います。
以前もこのブログで書きましたが、日本企業はアメリカの企業に比べて意思決定のためのペーパーワークと会議体が多く、また、そこにかかる時間とコストに対する意識が希薄だと感じます。
これは意思決定のプロセスが合議制であることが多い日本企業と、決定権(およびその責任)の所在が明確なアメリカ企業との違いで、その違いは「スピード」という観点から日本企業にとって大きなディスアドバンテージとなっていることは間違いないでしょう。
私も本社に対して、現地米国法人に「思い切った権限と責任の移譲」が必要だと訴えていますが、様々な理由から実現に至っていません。
過度なマイクロマネジメントはビジネスチャンスを潰し、現場のやる気を削ぐ。
新たなことに挑戦せず、失敗しない事を優先していてはその先の成長など望めないのですが。。
と、また脱線しましたね。
すいません。
今回の例文は、アメリカ人社員から稟議手続きの「お作法」について質問を受けたもの。
複数プロジェクトにかかる追加資金の拠出について、稟議書をひとつにするか案件毎に分けるかを私に相談してきています。
以下、意訳します。
I was going to put both projects on one ringi.
両プロジェクトをひとつの稟議にまとめて申請しようと思ってたの。
Do I have to do separate ringis?
案件毎に分けて稟議を作成すべきかしら?
Makes no difference to me either way so I will do it your way to keep in your good books.
私的にはどっちでもいいから、あなたの指示に従って申請するわ。あなたに嫌われないようにね。
イディオム&フレーズ
(be) in someone’s good books : ~に気に入られる、~に好感を持たれる
ちょっと「ツンデレ系のアメリカ人女子社員」風に訳してしまいましたが(私の強い願望も込めて…)、実際は「まるまると太ったオバ様」からのメールです(笑)
good books は複数の良書という意味ではなく、「好意」や「好感」、「お気に入り」といった感じの意味になるんですね。
ここ、必ず good books と複数形になります。
例文では 「keep in your good books」 となっているので、既に私に気に入られているという前提で、これからも気に入られ続けるように、といったニュアンスですが、私は彼女のことは全く気に入ってないという現実(笑)
え、何で本(books)?
そうですよね。。最初、私も違和感ありました。
イディオムの語源は一切無視して、「good books = お気に入り手帳」 と思うと意外にスッと入ってくるかもしれません。
まとめ
- (be) in someone’s good books : ~に気に入られる、~に好感を持たれる
今回は in someone’s good books の例をシェアしました。
次回も是非お付き合いください!
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それでは、また。