アメリカ人がビジネスの場で実際に使っているイディオム&フレーズを学びたい方に向けた記事その⑦です。
こんにちは、アメリカ駐在員のユキヒョウ。( @Yukihyounet)です。
前回はWe are ready withの例をシェアしました。
今回はThe devil is in the detailsの例をシェアします。
ビジネスで使える英語表現 The devil is in the details
The devil is in the details : 悪魔は細部に宿る
メール原文(抜粋)
Thank you for the information.
In theory, it sounds plausible.
The devil is in the details.
There are a lot of simultaneous moving parts.
We know you will be quite busy if approval is received.
ある投資案件への参画是非につき社内で意見交換をしているメールです。
ひょっとしたらうまく行くかもしれないけど、不確定要素が多いので「ちょっと難しいんじゃないの」といった感じの返信ですね。
日本語に訳すとこんな感じでしょうか。
Thank you for the information.
情報共有ありがとう。
In theory, it sounds plausible.
理屈の上ではうまく行くかもしれないね。
The devil is in the details.
ただ、悪魔は細部に宿ると言うよ。
There are a lot of simultaneous moving parts.
不確定要素が多すぎる。
We know you will be quite busy if approval is received.
これでもし決裁が下りたら君は目が回るほど忙しくなること確かだね。
イディオム&フレーズ
The devil is in the details : 悪魔は細部に宿る
直訳すると「細部に悪魔がいる」となりますが、この場合は「あらゆる細部に落とし穴(失敗の可能性)が潜んでいる」という意味。
ビジネスシーンにおいては、例えば基本合意はしたけど詳細の条件交渉がまとまらず破談となる、または契約は締結してクローズしたけど詰めが甘くて大きな潜在的リスクを背負い込んでしまった、などのケースを指します。
純粋に相手に注意を促す目的で使われますが、一方で「詰めが甘いよ」と少し批判的なニュアンスを伝える婉曲表現としても使われてるイメージです。
In theory, it sounds plausible.
尚、In theoryは【副】理論上、plausibleは【形】もっともらしい、とか、それっぽいなど、結果的に実現の可能性が低いこと示唆するようなネガティブなイメージありますね。
We know you will be quite busy if approval is received.
前の流れも踏まえ、この文章からも皮肉たっぷり感が伝わってきます。
We knowと言うことで僕たち(君以外)はこう思っているよ、という感じです。
アメリカ人は日本人と比べてプロ意識が強く、自分の分野に口を出されることを極端に嫌います。
また、考え方や仕事の進め方が異なる相手に対してはあまり協力姿勢を見せず、「お手並み拝見」というスタンスの人が多い気がします。
それなりの実績がないとこちらの意見も無視されてしまうので、最初は非常にやりにくい。
もっと仲良く仕事したいですが、なかなか難しい課題ですね。
まとめ
- The devil is in the details : 悪魔は細部に宿る
今回はThe devil is in the details の例をシェアしました。
次回「Run trough / Go through」も是非お付き合いください!
それでは、また。